これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

太陽と月

妻と私は、「太陽」と「月」の関係のようで・
私が「太陽」の時は、妻は「月」、
妻が「太陽」の時は、私は「月」。


地球から見て、
「月」の存在を知るのは、
月が太陽の光を反射して輝いているからであって、
独自で輝いている訳ではない。


太陽が、月を輝かせているのである。


と言うことは、
太陽がなくなると、月は見えなくなり、
存在が、あたかもなくなったかのようになる。


妻という「太陽」は、消えてしまった。


私という「月」は、独自で輝くことは出来ず、
存在自体が見えなくなってしまった。


私は毎日、光のない生活を送っている。


今となっては、
太陽の光が恋しい。


毎日が暗闇の生活になったわけだが、
それは、私が「月」でいるからであり、


私が太陽になれば、私の存在は回復し、
更に、月を照らすことも出来る。


妻は「太陽」から「月」に変ったのだと予想する。


ならば、
今度は、私が妻を照らす番だ。


今は、私が「月」のままであるから、妻は見えないのであって、
私が「太陽」になれば、
その光で、「月」になった妻の姿が見えるのではないか。


そうだ、私が太陽になればいいんだ。


でも、この世にいる間は、
「月」から「太陽」への変化は、許されないみたいだ。


この世を、去る時、「太陽」への変化が許され、
妻の姿を照らし出すことが出来るのではないか。


私が「太陽」の時は、妻は「月」、
妻が「太陽」の時は、私は「月」、
という、
相手に光を当てる関係が戻ってくるのは、いつなのだろう。

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