心が落ち着く場所として、図書館がある。

人がいっぱいいるが、音がしない空間。
静かで瞑想しているのと近い感覚がある。
人がたくさんいるので、寂しくもない。
私は時々図書館へ行き、時間を過ごす。

図書館よりもっと心が落ち着き、気持ちが踊る場所がある。
それは、公園だ。

時々、近くの公園のベンチに座り時間を過ごす。
ここに滞在する時間帯、なぜか心が和む。

図書館の静に対して、公園は動だ。

親と一緒に遊ぶたくさんの子供がいる。
ハトがいる。
犬がいる。
時々、雀が降りてくる。

ハトや雀は、近づいてきて、餌がもらえないかと私の周りをうろうろする。
私から餌が出ないと判断すると、別のところへ離れて行く。
この様な行動を観察していると面白い。

もっと面白いのが、小さな子供の言動だ。
一つ一つに敏感に反応して “きゃあきゃあ” 賑やかにはしゃいで、
次々に私の目の前を全力で走りぬけていく。

その直接的な 行動と顔 が、かわいい。

それを眺めている私の目線に気づいた子供に対し微笑むと、
その子もニコニコして私を見つめ返す。
通り過ぎた後も、気になるのか何度も振り返って私を見る。

ブランコに乗っている女の子が思い切りブランコを漕ぎながら
「お父さん、見て～、お父さん、見て～」と
自分に注目を向けさせようとしている。

この言動も微笑ましく、かわいい。

この様な小さな子供の仕草を見ていると、なぜか妻を見ている感覚になる。
妻は子供ではないが、この直接的な言動に共通性を感じる。

公園という空間は、
光景を眺めながら、温かい家族の雰囲気に浸れる場所だ。