これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

妻の声に耳を澄ます

私は毎日、妻の声に耳を澄ましている。


それは、
耳からは入って来ない。
(妻がいた時は、耳から入って来ていた)


「頭の中」で発生し、「心」を経由した後、聞こえてくる「声」だ。


その声は、
妻のかわいい声を、ほぼ完全に再現している。


このことは、
私が、妻の記憶を鮮明に保てていることに他ならない。


現在、多くの企業が、
音声生成AIを使用して、故人の声をそっくりに再現させ、
コミュニケーションが取れるよう試みている。


写真やビデオ、遺品に加えて、
故人と繋がる手段に成り得るだろう。


私の場合は、そういうものよりも、
頭の中の記憶で妻と繋がるのが一番と考えている。


写真やビデオ、AIが作ったものは、
どうしても物質に思えてしまうから。


私は、「お一人さま」であり、
お一人さま → 孤独 → 不幸 とイメージされやすいが、
私の場合、そうでもあり、そうでもない。


頭の中で
妻の声が聞こえている時は、孤独ではない。
妻の声が聞こえていない時は、孤独と言えるだろう。


「妻の声」は、私のエネルギー源である。


リアルの声に近い状態を、今後も保ちつつ、
この先、妻の声とともに、人生を終えていくのだろう。

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