これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

かわいい人

妻を亡くした後に、
自分の中で大きく変わったと思うことの一つであるのが、
人の見方が変わったということです。


歩いていて、すれ違う女性はたくさんいるが、
以前は、背が高くモデルのようなスタイルの女性とすれ違うと、
すれ違った後、その人の残像が頭に残ったりしたのだが、
今は、ほとんど残ることはない。


それに代わって残像が残るようになったのが、小柄な人だ。


この心の変化は何によるのだろうか。


おそらく、表面を見がちだったのが、
内面を見る方に変わったためかと思う。


頭で “人” を見ていたのが、
心で “人” を見るようになったからかもしれない。


小柄な人は、見た目、弱々しく(強そうに見える人もいますが)、
助けないといけない気にさせられる。


小さいと、
“小動物” や “小さな子供” を見ている感覚になり、
大人であっても、かわいく思える。


体が小さいと、
頑張らなければいけないという様子が見受けられ、
その一生懸命になってる印象に、こころが動かされることがある。


妻は、身長が161㎝あったのだが、
体重が40キロ前半で、頭が小さく、態度も小さかったので、
小さく見られがちで、小柄な女性のイメージだった。



私は、すれ違う時、小さな女性だけでなく、
着ている服のセンスがよくない と思われる女性
心が惹かれるようになっている。


おかしいと思われそうなので、
言葉を加えると、
コーディネートが変で、似合っていないけれど、
本人なりに一生懸命考えている感じが、
その人から伝わってくる人。


言い換えれば、不器用だけれど、どこか天然で、
何か人間性が伝わってくる人。


これも、私が、
外見ではなく、内面に目を向けるようになった結果、
この様な考えにたどり着くのだと思う。


妻は、
人間より犬が好きだった。
そのためか、
私を犬に見立てて接して来ていたような感があった。


私の方は、
ウサギやリスを見るように、
妻のかわいさを感じながら生活していた。


少し変わった夫婦だったかもしれない。

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