これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

「後悔」は「妻」

私が仲良くしたくない相手の一つに、「後悔」がある。


にもかかわらず、
後悔は、私と仲良くしたいのか、いくら引きほどいても、
くっついてくる。


時に、腕を組んできたりする。


私は仲良くしたくない。


しかし、
ある時、後悔が腕を組んできた時、
何か懐かしい感覚を覚えた。


それは、妻がかつて私に腕を組んできた時の
感覚に似ている。


もしかしたら、
この「後悔」は、形を変えた妻かもしれない。


だとしたら、毛嫌いばかりしてもいられない。


でも、くっついているのもしんどい。


複雑だ。


私は、。
「妻に関しての後悔」以外にも後悔はいっぱいある。


でも、それは、大したことではないと思っていて、
やり直しが出来ないなら、それはそれでいい と思うものばかりだ。


しかし、「妻に関しての後悔」は、
叶わないとわかっていても、
過去に戻って、やり直すことが出来るならば 
という思いはある。


例えば、
妻に、自己肯定感をもたらす言葉をもっと多くかけてあげればよかった。
妻の病気に早く気が付く鋭敏さを持っていたなら、等。


後悔は過去に起った出来事だ。
「今」に引っ張り上げることは出来ない。


ならば、
擬人法により、
「後悔」=人=妻 と考えれば、
「後悔」と手を繋ぐことが出来るかもしれない。


なんだか、頭を騙す手法のようであるが、
「後悔」を嫌わないでいられる方法として、
試してみる価値はあるのではないか。


「後悔」は、「妻」なのだ。

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