「後悔」は「妻」
私が仲良くしたくない相手の一つに、「後悔」がある。
にもかかわらず、
後悔は、私と仲良くしたいのか、いくら引きほどいても、
くっついてくる。
時に、腕を組んできたりする。
私は仲良くしたくない。
しかし、
ある時、後悔が腕を組んできた時、
何か懐かしい感覚を覚えた。
それは、妻がかつて私に腕を組んできた時の
感覚に似ている。
もしかしたら、
この「後悔」は、形を変えた妻かもしれない。
だとしたら、毛嫌いばかりしてもいられない。
でも、くっついているのもしんどい。
複雑だ。
私は、。
「妻に関しての後悔」以外にも後悔はいっぱいある。
でも、それは、大したことではないと思っていて、
やり直しが出来ないなら、それはそれでいい と思うものばかりだ。
しかし、「妻に関しての後悔」は、
叶わないとわかっていても、
過去に戻って、やり直すことが出来るならば
という思いはある。
例えば、
妻に、自己肯定感をもたらす言葉をもっと多くかけてあげればよかった。
妻の病気に早く気が付く鋭敏さを持っていたなら、等。
後悔は過去に起った出来事だ。
「今」に引っ張り上げることは出来ない。
ならば、
擬人法により、
「後悔」=人=妻 と考えれば、
「後悔」と手を繋ぐことが出来るかもしれない。
なんだか、頭を騙す手法のようであるが、
「後悔」を嫌わないでいられる方法として、
試してみる価値はあるのではないか。
「後悔」は、「妻」なのだ。