これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

妻を想い続ける

妻と私が、結婚式を挙げた時、
私が38歳、妻が33歳だった。


当時では、二人とも、晩婚だと見られる年齢だった。


妻と出会うまでに、私は、
見合いも、恋愛も何回か経験している。


20代後半では、帰省する度に、母親は”見合い”を用意していた。


しかし、全部、お付き合いには至らなかった。
私が30歳を超えてからは、
母親は、疲れたのか、見合いを用意することはなくなった。


妻に目を向けると、
妻の親は、妻を、
二人の義姉に比べて、
出来が悪い娘に見ていたようだった。


そのため、
この娘の結婚は期待出来ないと考えたのか、
家を新築する際、
妻がこれからも住み続けられる部屋を、間取りに組み込んでいた。


この様な二人は、
時間はかかったが、家庭を持つことが出来た。


結婚が遅かったことは、悪いことだけではない。
と言うより、良かったと思う。


私も、おそらく妻も、
出会った中で、一番の相手と結婚出来たからだ。


この流れを考えて、
妻と私の関係に対し、運命を感じている。


お互い結婚が遅かったから、二人の出会いが可能になったと言える。


運命を感じる妻との老後を楽しみにしていたのだが、
二人の老後の生活は、未経験で終わってしまった。


世の中、
思い通りにはないかないものだ。


変えられないのであるから、
終わったことは終わったこととして、
その現状と向き合っていくしかない。


“妻との人生”が途切れたことについては、認めるしかない。


しかし、
妻を想う姿勢が、
この先も何ら変ることがないことについては、
疑う余地はない。

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