これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

妻のような人が好きだった理由

自然番組で南極大陸の特集をやっていた。


私は、このような自然を映す番組や、
生きものを扱った番組を見ることが多い。


ドラマのように、
人間が主役となり、今を描いている番組も嫌いではないが、


自然番組を見ていると、
地球の歴史や、生物の進化などに、こころが及んで行き、
時間軸が広がるのを感じるようになる。


心の清涼剤の役割を果たしてくれている。


番組で、南極大陸の“氷山”が映し出されていたのを見て、
あることを考えた。


妻は、“氷山”のような人だったなあ と・・・。


水面から出ている部分は僅かだが、
水面下の部分は大きい。


つまり、
見えていないところに、
妻のいいところがたくさんあったということだ。


多くの人は、見えているところしか見ないから、
妻のことを、
“欠点の多い人”として見る人が多かった。


私は、妻の水面下の部分もよく見えていたので、
こんな人とは、二度と出会えない とまで思っていたほどだ。


妻は、人工的でない自然な“透明感”を持った人だった。
いわゆる、心が洗われる人だった。


会っているだけで、
私の心の中にある邪念や汚れを洗い流してくれていた。


今は、
清涼剤がなくなったので、
自身で心のクリーニングをしなくてはならなくなった。


努力はしているものの、限界を感じている。


妻は、私にとって、なくてはならない存在だった。

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