これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

物語の継続

“妻と私の物語”は、
24年半かけて、二人で作り上げられてきた。


しかし、
共同制作者である妻の離脱により、物語の制作は途絶えた。


あと30年ほどかけて、
それまでの物語の修正すべきところは直して、
いいところは更に良くして、
ブラッシュアップをした物語を作って行くつもりだった。


物語は、ブラッシュアップされないままで終わった。


そのことが、
今感じるモヤモヤの原因となっているのは間違いない。


考えていたことが、半分しか反映されていない物語。
未完成の物語


ただ、私の寿命は、何年か残されている。


その年数分、
私一人であっても、物語の続きは書けないものか。


一人の生活を書いても、二人の物語にはならない。


やはり、妻との共同作品でなければならない。


でも、妻はいない。


どうすればいいか。


妻を復活させればいい。


ただ、以前と全く同じ妻の復活が無理なのはわかっている


24年半の生活において、
頭の中と心の中に残っている 妻の姿、表情、声、言動、行動パターン、
雰囲気 を引っ張りだし、
復活した妻でもって、それまでの物語に新しい物語を加えていく。


このような妻は、急速に進化しているAIでも作り出せそうだが、
人工的な妻という感覚は否めない。


頭の中に映し出される妻は、
デジタルではなくアナログであるという点で違っている。


このアナログで作り出された妻が、
リアルな妻と比べると、物足りなさはあっても、
一定の役割は果たしてくれそうな気がする。


新たな妻を発見する物語は、すでに始まっている。

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