妻の時代
大量の文章データを学習して、
そのデータから自然で高度な文章で答えてくれる
チャットGPT という対話型AIが話題になっている。
利用者が2ヶ月で1億人を超えたとのこと。
自動車が出てきた時や、インターネット、SNSの出現時のように、
社会が大きく変る分岐点となる予感がする。
チャットGPTがやる仕事と、人間がやる仕事との棲み分けが
される時代が来そうだ。
人間の仕事を奪うのではなく、
人間の持って生まれたものをより活かすためのサポートを
してくれる存在となりえると考えると、
チャットGPTを肯定的に考えることが出来る。
学校の先生で言うならば、
報告書の作成や、テストの採点などの大量の事務作業が減って、
子供と向き合うことに時間を使えるようになり、
本来、先生がやるべき仕事を取り戻せるのではないか。
言ってみれば、
チャットGPTは、会社内での同僚と考えていいかも知れない。
お互いが、得意分野を出し合えば、仕事ははかどるだろう。
チャットGPTが苦手な分野とは、
“アナログ人間”が持っている特性だと考えることができる。
今までは、効率的に物事をこなす人が求められ、
言ってみれば、人間をロボットに近づけようとする時代だった。
これからは、このような分野はAIがやってくれる。
人が人らしく生きられる時代が復活するかもしれない。
すると、
それまで重要視されなかった “情緒のある人間” が
注目されるようになる。
そうなると、
妻のような、
効率性を求めようとしないが、情緒のある人間が、
生きやすくなってくる。
もう少し、この世に留まっていてくれたらよかったのに・・・。