2つの世界のバランス
今回の文章は、SFチックなものになりました。
亡くなった人を、存在しているように描こうとすると、
SF 風な文章になります。
今、私は、
“現実世界” と “妄想世界” の間を、
行ったり来たりの生活をしていますが、
今回の文章を書いている時期は、妄想世界にいる時期に当たり、
SF的な文章は書きやすい状態です。
以下、妄想世界に入ります。
妻を毎日想っていると、
体の中に妻がどんどん入ってきている感覚がある。
このことは、私が望んでいることであり、
いずれは、私の体が、私と妻の合体になればいいと思っている。
体を失った妻に、私の体を貸してあげている感覚だ。
生きていた時の妻が、私の体に入ることは物理的に無理だった。
くっつくのが限度だった。
しかし、
体を失った妻は、私の体の中に入ることが出来るようになった。
もしかして、妻は今の方が幸せかもしれない。
と、勝手にそう思おうとしています。
妻が生きていた時より、妻を近くに感じるのは、
妻と私の距離が、常にゼロとなっているのが理由だろう。
私が死んだら、私も体を失うので、
妻は一旦、私から離れることになる。
そして、その後、肉体のないどうしでの再会があるはず。
以上のように、
“妄想の世界”を満喫し、心が癒やされたので、
次は、“現実の世界”と向き合う時間だ。
ここでは、
妄想の世界で考えていた「魂と魂の再会」などは起るはずはなく、
私が亡くなると、
“無”になっている妻に続き、私も“無”になる。
今のところ、この2つの世界のバランスは取れていると感じている。
“妄想世界”に入り過ぎると、
自分のことが心配になり、
“現実世界”に目を向け過ぎると、
悲しさが増す。
バランスを保つことが大事だ、