これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

水の力

妻を「水」に例えて考えてみた。


水は、電気を起こす力がある。
水は、美しい景色を生み出す。


水力発電 
水が高い所から低いところへ落ちる力を利用することで、電気が生じる。
水の干上がりによるダム湖の水位の減少が起ると、
電気を起こせなくなってしまう。


水を、酸素と水素に分解し、
出来た水素からエネルギーを作ることも出来る。


今は、酸素(私)はあるが、水素(妻)がないため、
水を作ることが出来ない。
そのため、電気エネルギーを作ることも出来ない。


水は美しい景色を生み出すことが出来る。
しかし、
干上がった湖からは、その美しさは失われる。


このように、
妻がいない景色(湖の景色)が見れなくなって、
毎日の生活からときめきが奪われた。


毎日飲んでいた水がなくなって、
今、喉が乾いた状態が続いている。


私の心のバッテリーは、
過去に貯めた妻の思い出のみで成り立っている。


そのエネルギーを減らさないためには、


毎日妻を想うことによる、心の蓄電池のメンテを行う必要がある。


思い出の劣化を最小限に留めることが、
妻を喪った後の、ささやかな営みとなっている。



アニメ関係の著名人2人の訃報が連続でニュースに流れた。
漫画家の鳥山明さんと、声優のTARAKOさん。
2人とも60代だった。


この世からいなくなっても、お二人の関係した作品は残るのであって、
ある意味、死んでいないとも言える。


妻は、女優でも、作家でも、声優でもない。
時間の経過と共に忘れ去られるのが普通だ。


でも、
妻のことを、ずっと忘れない「私」という人間が、
この世でただ一人残っている。

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