これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

「夢」を上回るもの

木曜日、5年ぶりに再開しているテニスに行った。
5年前に比べると、動き、反応共に衰えが顕著なのは、
5歳年を取ったのだから仕方ない。


しかし、プレイ後に、脳から出ているアルファ波を感じることは、
5年前と変わらない。


体を動かすことと、テニスが面白いと思っていることが、
ストレス発散に効果があるということなのだろう。


しかし、体が感じるものが、
何か5年前と少し違う。


5年前は、体全部が心地よくなっていたのに、


今は、体の表面は同じように気持ちいいのだが、
体の中は、何か “ざわざわしたもの” が存在していて、
素直に気持ちがいいとは言えない。


妻がいるか、いないかの違いがそうさせているのだろう。



夜、テレビも電気もつけたまま寝てしまい、
夜中3時に目を覚ました。


起きた瞬間、夢を覚えているため、
忘れないように内容をメモした。


わざわざメモを取ったのは、その夢に妻が登場したからだ。
覚えている夢での妻の登場は久しぶりだ。


ストーリーは、意味不明の内容で、


陸、海、島があり、
陸に巨人がいる。


手を伸ばして島に投票用紙をたくさん置くことが出来たら
選挙に当選するということで


巨人は海に倒れ込んで、島まで手を伸ばし、
ギリギリ島に右手が届き、投票用紙を何枚も島に置いていく。


(夜、テレビで米国の民主党選挙のニュースを目にしていたことで
それが脳に記憶として残り、このような夢になったのかもしれない)


その様子を陸の少し離れたところで見ている妻がいる。


それを見て、
これは、どうせ夢だろうと思いながらも、
私は妻に近づき、妻に触れてみた。


すると、妻はブルブルと動き、それがとてもリアルに感じ、
「これは、間違いなく夢ではない。目の前にいるのは本物の妻だ。」
と夢の中で、私は本気でそう思った。


そして、目が覚める。


「なんだ、夢だったか」と思いながらも、
あたかも、本物の妻に出会ったようなリアルな感覚は継続している。
当然心地よい。


「テニス」の、表面は暖かいが、体の中は寒いというものに比べ
「夢の中での妻との出会い」は、体の芯が暖かく感じる


“夢” が “テニス” を上回ることが分かった。


更に、
“夢” を上回るものもあるはずだ。

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