これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

これからも妻といっしょにの新着ブログ記事

  • “ことわざ”の持つ力が弱まっている

    妻が亡くなる前までは、 頭の中に浮かぶ“ことわざ”がいくつかあった.。 前向きにこの社会を生きていくうえで、背中を押してくれていた。 私の場合は 「為せば成る」 「求めよ さらば与えられん」 「大器晩成」 「七転び八起き」 などがそれに当たった。 ・「為せば成る」については、 知ってはいたが、シン... 続きをみる

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  • 心の“ざわつき”

    10月は重いイベントが続く。 6日 妻の三回忌、9日 妻の火葬の日、15日 私の誕生日、19日 妻の誕生日 最近、この日付を見て気が付いたことがある。 終戦の年、1945年8月の出来事の日付が一致するのだ。 6日 広島に原爆投下、9日 長崎に原爆投下、15日 終戦の日 ただ、これは、「あれっ」と思... 続きをみる

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  • 今日は、妻の三回忌

    今日、10月6日は、妻の三回忌。 “奔放な妻”を見られなくなって2年が過ぎた。 寂しく、物足りない日々が続く。 一周忌に続いて、今回も私一人で供養する。 この2年間、妻のことを思い続けて来た。 今後もそれは続く。 今は“妻に繋がらないこと”に対しては。 エネルギーをなるべく使わないようにしている。... 続きをみる

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  • 笑いのツボ 妻との相性

    なぜ私はこれほどまでに妻が好きだったのだろうか。 妻を思う時、よくこのことを考える。 私は、独身の時、 結婚相手に求める条件が、頭の中に何となくあった。 妻はその条件に合わない点が多かった 私の好みは、 細身の人よりも、少しぽっちゃりした人 明るく誰とでもうまくやっていける人 テキパキと物事をこな... 続きをみる

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  • “枝”と“葉っぱ”だけで生きていくしかない

    妻といっしょに生活していた時は、 1日にやろうとしていたことが、70%くらいしか出来なかった。 一人になった今は、ほぼ100%こなすことが出来ている。 妻の“こだわり”からのハードルが、置かれることがなくなったからだ。 100mハードル走が、普通の100m走になったためだ。 こう話すと、それは良か... 続きをみる

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  • 「難民映画祭」に行きました

    毎年、9月から10月にかけて、「難民映画祭」が催される。 私は、この映画祭を5,6年前に知ってから、 妻が闘病中の年(2017年)を除いて、毎年行っている。 それで、先日も行ってきた。 350人前後が定員のところ、ほぼ満席だった。 数えた訳ではないが 男女は半々、10代から70代くらいまで、幅広い... 続きをみる

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  • 妻を思い続けることの充実感

    妻を喪って2年が経つが、 分かったことは、 ”喪失感”は、私が死ぬまで消えないということだ。 “帯状疱疹”という病気がある。 治った後も体内にウイルスが潜んでいて、 免疫力が低下した時に再びそのウイルスは活動し始め、再発症する と聞いたことがある。 喪失感も、このウイルスと同じで、体の中にずっと居... 続きをみる

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  • 「ふたりの人生」を、マラソンに例えると

    先週の日曜日、マラソンの五輪選考会レースを見ていた。 男女2人ずつ、4人の代表が決まる。 結局、決まったのは、男子で準本命が1人、そして、もう1人、 女子は、本命が1人、そして、もう1人 に決まった。、 レースを見ている時に、 “妻と私の人生”を、マラソンに例えると、どうなのかを考えてみた。 まず... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑲

    8月19日 妻は、「トマトが食べれなくなった。」と私に言った。 私は初めて、洗濯から折りたたみまで、妻なしで行った。 8月21日 アルバイトに出かける時、 私が「行ってくるよ」と言うと、 妻は、「じゃあねー」と、 久し振りに張りのある声で答えた。 やっぱり元気な妻はいい。 エネルギーをもらえる。 ... 続きをみる

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  • 天空の城ラピュタ「君を乗せて」

    天空の城ラピュタ「君を乗せて」 この曲を聴くと なぜか妻を感じてしまう。 「なぜなのか」 その理由は分からない。  歌詞と妻との関連性はない。 でもなぜかこの曲を聞くと、妻がそばにいる感覚になる 妻が持っていた目に見えない雰囲気と、 このメロディーの持っている何かとが、 同期する部分があるのだと思... 続きをみる

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  •  “喪失感が軽減される” 考え方

    私は、次のように考える時、 喪失感が軽減され、少しだけ、気落ちが楽になっていることに気づく。 神様は、すべての 「人」、「動物」、「植物」等に対して、 人生のストーリーを決めている。 それもすべてに理由があって決められている。 妻が亡くなった日時や、死ぬまでの過程、 それらすべてが、決められていた... 続きをみる

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  • “家庭”を 持っていないことに気づく

    近くにスーパーが無く、そこへ行くためには、 10分程、自転車を漕いで行くことになる。 往復20分程となる。 その区間は比較的人通りが多く、たくさんの人とすれ違う。 土日曜はほとんど家族連れだ。 ほとんどの人が幸せそうな顔をしている。 家族感が満載の中を、 私は、自転車で通り抜けていく。 私の場合、... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑱

    2017年 8月11日 妻「ムース食、もう買わなくていいよ。 新しいものを食べるとお腹を壊すかも知れないから」  残った数日分のムース食弁当は、私が食べることになった。 妻は、私の部屋の鏡で自分の姿を見ながら、 「ガイコツみたい」と言った。 私は、妻の落ち込みを緩和する言葉を探した。 「身体は痩せ... 続きをみる

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  • 妻の不在感

    妻がいなくなって、もうすぐ2年になるが 「妻がいないこと」をリアルに感じる時間帯が、数ヶ月に1度の周期でやって来る。 それは、前ぶれなく突然来る。 ここ2,3日がそういう日だった。 胸が苦しく、嫌な苦しさだ。 「体が分裂するのではないかという恐怖感がある」 という表現が近いかも知れない 今日は、落... 続きをみる

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  • なぜ「健康診断」を受けるの?

    8月22日、午前、区の健康診断を受けるため、いつも受診しているクリニックへ行った。 毎年受診している。 無料である。 身長、体重、腹回り、血圧、眼圧、バリウムによる胃の検査、心電図、採血 と盛りだくさん。 一つ気が付いたことがある。 職員の顔ぶれが、1年前に比べ、全く変わっていることだ。 ほとんど... 続きをみる

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  • 手をつないで歩く風景

    80歳前後の老夫婦が、手をつないで歩いている。 1メートル進むのに3秒位かかるくらいの速度でもって、すり足で歩いている。 この夫婦を見るのは2回目でその時も手をつないでいた。 以前見たときは、 私が住んでいるマンションから出てきており、ここに住んでいるのだろう。 二人とも穏やかで幸せそうな表情をし... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑰

    8月1日、 朝、カーテンを開ける時, 妻は、バランス崩して倒れ落ちてきた。 10:15 主治医の訪問診療があった。  血圧114/68 介護保険証をコピーし先生に渡した。。 妻「息が切れる。トイレと風呂だけはやれている。 死なないのが怖い。早くお迎えが来てほしい。1年で逝けるでしょうか。最長何年?... 続きをみる

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  • 願いを叶えたい

    暑い日が続く。 最近、コップに入れた豆乳を冷凍庫に入れ、凍らせて食べることがある。 冷凍庫から豆乳を取り出し、食べようとしたがカチンカチンに凍っていて 食べられない。 何度かスプーンで表面を崩そうしたがダメだった。 溶けて、程よい堅さになるまで、常温状態で待つことにした。 「そろそろいいかな」と思... 続きをみる

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  • 戦争関係の番組 と バラエティ番組

    毎年この時期、テレビでは戦争関係の番組が多くなる。 6日は広島、9日は長崎の原爆に関する番組が多くなる。 15日の終戦記念日まで続くだろう。 戦争関係の番組では、死について考えない訳にはいかない。 大切な人の死について語る遺族に対しては共感することができる。 2年前までは、今ほど共感することはなか... 続きをみる

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  • 神様は、いる?いない?

    Eテレで ドキュランドへようこそ「テロの街の天使たち~ブリュッセル6歳児日記~」 という“ドキュメント番組”を見ていて 森で遊ぶ「神の存在を信じる」男の子と、「神はいない」と主張する女の子の会話が 面白かった 以下、その会話。 男の子「神さまっていると思う?」 女の子「いないよ」 男の子「いるよ」... 続きをみる

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  • 盆踊り

    自宅から最寄りの駅に行くまでの道沿いにお寺がある。 そこで毎年8月に盆踊りが行われており、  今年は7月31日から8月3日までの4日間、開催されている。 境内に大きな櫓を組み、その周りをたくさんの人が踊り 更にその周りにテーブルが置かれ、 見学者はそこに座って、 屋台や露店で購入した食べ物やビール... 続きをみる

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  • また夏が来た

    7月は雨が続いたせいか、ここまでは寝苦しさを感じなかったが、 一昨日から暑くなり、今後も30度を超える日が続くようなので、 暑さ対策をしなければならない。 エアコンがあれば特別暑さ対策を考える必要は無いのだろうが 家にはエアコンがない。 20年前にこのマンションに引越して来る時 妻の希望でエアコン... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑯

    2017年 7月24日、私は、「アルバイトの帰りに100円ショップで買ってくるように」 と妻から頼まれていた「目覚まし時計」を購入した。 妻は、同じものを何個も買おうとするところがある。これで目覚まし時計は5~6個目だ。 私から見れば、必要ではないと思うのだが、 それを本人に言うと怒りだすので、言... 続きをみる

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  • 「神様が存在する」と仮定しての話

    あくまでも神様が存在するという前提で書いてみた。 私はクリスチャンでもないし、神様について研究した訳でもない。 なので、書いていることは稚拙な内容かもしれないが 頭に浮かんだことをそのまま書いた。 神様は人と人とが助け合うために人を作ったはずなのに、 なぜ、助けることが完結しない状態で、 私たち夫... 続きをみる

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  • 遺骨箱の横の スナップ写真

    いつも昼食は外食にしているのだが、今日は家の中でカップラーメンを食べた。 外は雨が降っていて、天気予報では一日中雨ということなので外に出ないことにした。 食器棚にカップ麺が6個あったが、その内3個は賞味期限切れだった。 その3個は概ね1ヶ月超えだった。 風味が落ちているのは仕方がないが、体は大丈夫... 続きをみる

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  • また虫が出た

    また虫が出たので、またブログに書くことになった。。 虫の出現がある度にブログに書くと まるで“ファーブル昆虫記”だが ただの虫なのか、“妻の魂”が虫の体を借りているのか を検証するための観察記録と考えている。 今回は7日から10日の朝まで同じ場所に滞在して、その後いなくなった。 その場所は、ベッド... 続きをみる

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  • 頑張った対価がほしい

    毎日、忙しく過ごしている。 忙しいと言っても、アルバイトおよび自分が作った予定であり、 現役で働いている人と比べると、気持ち的には楽です。 伴侶を失った後も現役で働いている人は、 体がきついだけではなく、 組織と付き合わなければならないことから、精神的なきつさも加わっているはず。 生きるエネルギー... 続きをみる

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  • 決まっている「幸せの総量」

    妻と出会っていなかったら、私はどのような人生になっていただろうか? 独身のままで今に至っているかも知れない。 或いは、他の女性と結婚していたかもしれない 独身だと、ひとりの寂しさはあるかも知れない しかし、最愛の人を失う辛さを経験しなくて済む。 妻以外の女性との結婚生活は、普通に平和な毎日になった... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑮

    7月20日、10時30分、主治医の往診があった。 ベッドで寄り添っている時、妻は私の手を引き寄せてきた。 7月21日、私はバイトに出かける時、今まで妻がやっていたゴミ捨てを行った。 私たちの住まいはマンションの2階で、 ゴミは、らせん階段を降りて1階のゴミ集収室に持って行く。 妻は、その階段の上り... 続きをみる

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  • 自分の、今後の生活について考えた

    妻がこの世を去って1年8ヶ月半が過ぎた。 当初は、嘆きの感情が一日中覆っている毎日だった。 最近は淡々とした、しかし喜びのない日々を送っている。 午前中は、 戦うための“交感神経”がまだ眠っていて、 リラックス時に働く“副交感神経”の方が勝っているので 喪失感の圧力に対抗出来ず、押しつぶされそうに... 続きをみる

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  • 妻と結婚して本当に良かった

    今更ながら妻と結婚して本当に良かったと思っている。 24年半の結婚生活だったが、 喧嘩もそれなりにした。 妻は独自の強いこだわりを持っている人で、 喧嘩の原因はその妻のこだわりに反することを私がやった時で 時々油断をして、その地雷を私は踏んだ。 しかし、どんなに激しい喧嘩の最中でも、 私は離婚とい... 続きをみる

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  • 帰省、姉弟妹と会って分かったこと

    6月6日の夜から7日の夜まで帰省し、姉弟妹と会って来た。 帰省の目的は、両親が亡くなり空き家となっている家の片付け。 その家は、相続で、地元にいる弟の所有となっている。 売却も考えているため、 7日の11時頃から15時半頃まで、 それぞれが持ち帰る アルバム や 思い出の品 などの選別作業をした。... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑭

    7月10日、 妻は、ここ数日、表情が乏しい状態が続いていたが、少し愛想が戻ってきた。 次女である義姉から差し入れを届けたいというメールが妻に送られて来たが 妻はそれを断った。 7月11日、 昼、妻はマンションの1階にあるコンビニで 500円の弁当は高いと言って200円台のサンドイッチを買って来た。... 続きをみる

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  • 不思議な事が続く

    今までに起こった不思議な出来事は ① 2018年10月11日のブログ いくら探しても見つからなかったスマホが、 もう一度バッグの中を探すと見つかったこと ② 2018年10月16日のブログ いくら探しても見つからなかったテレビのリモコンが、 3日後、洗濯物かごの中から見つかったこと ③ 2019年... 続きをみる

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  • スマホで撮影した瞬間、その虫は急に走り出した

    昨日の夜、アルバイトから帰ってきて、ベッドに寝転んだ。 そして、目の前の布団の上に虫がいることに気が付いた。 5月9日のブログで書いた虫だ。 ここ数日、連続で現れている。 最近では、この虫を見ている時が、 一日の中で最も心が落ち着く時間帯になっている。 それは、妻の魂と一緒に過ごしているように思え... 続きをみる

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  • 今日は、2年前、妻が癌の告知を受けた日

    2017年5月23日、妻は余命1年のがん告知を受けた。 今日で丁度2年が過ぎたことになる。 この2年という期間は、私の場合は短く感じ、 つい最近の出来事のように感じる。 それを聞いた時の私のショックの大きさ、妻の様子、 はっきり脳の中に残っている。 その時私はとっさに、神様の存在が頭に浮かんだ。 ... 続きをみる

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  • 妻の母校の前を通った

    一昨日、アルバイトをする場所が、妻が昔、通っていた大学の近くだった。 妻の学生時代はどんなだったろうかと考えながら 大学の校門前を、通り過ぎた。 結婚当初、妻は、「昔の写真はすべて捨てた」と私に話した。 そのため、妻の小さい頃から20代にかけての姿を 私は知ることが出来ない。 なぜそのようなことを... 続きをみる

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  • 妻のいない一日

    アルバイトのない日の、平均的な過ごし方を書いてみた。 朝8時頃起床。 妻の写真に目をやった後、 額を遺骨箱にくっつけて、両手で遺骨箱を撫でながら 「おはようございます」と出来るだけ張りのある声で、語尾を上げて声を掛ける。 そうするのは、 一つに 私は元気に生きているということを妻に感じてもらうため... 続きをみる

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  • 虫と魂

    5月3日、ベッドで横になってテレビを見ていると、 布団の上を這う4㎜ほどの丸い虫に気が付いた。 以前にも現れた虫だ。 その時は、ティッシュで押さえて潰した。 虫の名前は不明。 今回は、潰さずに虫の動きを観察した そのようにした理由は、 妻が虫の体を借りて、目の前に現れたように思えたからだ。 手を近... 続きをみる

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  • ”五感”の中で一番重要なのは

    一昨日、アルバイトの関係で浅草に行き、 歩いていると、 女の子達の“きゃあきゃあ”という声が耳に入ってきた。 遊園地らしき建物の外壁がすぐ右側にあり、 これは、ローラーコースターに乗っている人の 怖いながらも楽しそうな叫び声だということが分かった。 ここは浅草なので “浅草花やしき遊園地”だという... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑬

    7月5日、妻から血便があったと聞いた。 夕方、区の福祉保健部の方が来て「被保険者資格証明書」を届けに来た。 6月29日に申請している要介護認定の決定が成されるまでの間、 保険証に代わるものとして、介護サービスを受けるために必要となる。 私は夜、妻に、スーパーで買ってきた牛肉をレンジで温めて出した。... 続きをみる

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  • 今後、何にお金を使おうか

    二人で生活している時、お金の管理は私がやっていた。 妻はお金を使い切ろうとして、必要の無いものを買おうとするところがあり、 妻が管理すると、お金が残らない可能性が高かった。 妻に毎月生活費を渡し、 あとは、二人の生活に関するお金と自分が使うお金で、 残りを貯金していた。 私達は物欲がない夫婦で、 ... 続きをみる

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  • 二人の連携で得た“今のマンション”

    今住んでいるマンションに住み始めて20年になる。 それまでは会社の借り上げ社宅に住んでいた。 私は22年勤めた会社を辞めることにし、会社にもそれを伝えていた。 そのため、次の住まいを探さなければならなかった。 私は住まいの周辺で賃貸物件を探すことを考えていた。 その頃、妻は都心にある証券会社に契約... 続きをみる

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  • “死後の世界”を知りたい

    私が今、最も知りたい事は“死後の世界”。 他に知りたいと思うこと事は、思い付かない。 まず、死後の世界があるのか、ないのか? 死後の世界の存在を確認出来れば、 生活の中に軸が出来き、心が安定することは間違いない。 いずれ、妻に会えることが確約されるからだ。 今は生活の中に軸が無く、ふわふわとした生... 続きをみる

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  • 明日は 結婚記念日

    結婚記念日と言っても、私達は、特に何をするでもなく、普段と変わらない日を送る夫婦だった。 妻はイベントには関心を持たない人で、私の誕生日、バレンタインの日に 私へのプレゼントは、24年半の結婚生活の中で一度もなかった。 私の方は、妻の誕生日、クリスマスの時は、必ず妻にケーキを買っていた。 妻は特別... 続きをみる

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  • テニスをする私 テニスをしない妻

    金曜日、ナイターのテニス教室に参加した。 今日が初日で、全部で10回行われる。 5年前に腰痛のためリタイヤして以来のテニスだ。 今回テニスを再開した目的は、5つある。 1. 5年のブランクの影響は? 2. 年齢から来る体力の衰えはどれ位あるか? 3. まだ少し残っている右肩痛はテニスに影響しないか... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑫

    6月30日、朝、妻は、今日もコーヒー、トーストの準備はしない 過去のお金の倹約を強要したことに対して妻は再び私に当って来た 「区の健康診断は無料でも、再検査になった時に、お金を出してもらえないと思い、 受診しなかった。 数年前、ライフプラン表を作って、壁に貼ったりして、君は“アスペルガー“か。」 ... 続きをみる

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  • “死”は必要か

    世界の中で「死んだのは妻だけだ」 という様な感覚の中で私は生きている。 テレビで有名人の訃報が放送されるのを見ると、 良くないと思うが、本音を言うとほっとする所がある。 死んだのは妻だけでは無いんだ、妻だけがかわいそうではないんだ という気持ちになれる。 私もいずれは死ぬ。 不死の薬が将来出来るか... 続きをみる

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  • 芸術家の特徴

    今まで、テレビでのインタビューを見た中で、 話す内容が特に納得出来た人物を並べると ○ 日本画家   堀文子    昨年100歳  死去  ○ 美術家      篠田桃紅   106歳  ○ 作家          曾野綾子    87歳 ○ 美術家・グラフィックデザイナー  横尾忠則 82歳 な... 続きをみる

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  • 優しさを求められる

    28日、ある用事で新宿に行った。 用事を終えて、駅に向かう途中、座れるところがあったので、 座ってスマホを見ていた。 すると人の気配を感じたので顔を上げると、 見た感じ60代後半位で、路上生活者風の女性が 私の目の前に立っていた。 すると「お弁当を買う500円いただけないでしょうか?」 と言ってき... 続きをみる

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  • 「どう生きていくか」→ 「どのように死んでいくか」

    最近よく「人生100年時代」という言葉をよく聞く。 「2007年に日本で生まれた子供については、107歳まで生きる確率が50%ある」 という記事も目にしたことがある。 以前は長生きすることには関心があった。 今はどうでもいいことになった。 以前は今を起点にして、どう生きていくかを考えていたが 今は... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑪

    6月27日、妻に関する年金について、確認のため、社会保険事務所へ行った。 質問に対する答えは、こちらが持っていた知識の通りだった。 妻は通算して25年以上厚生年金を払っており、 61歳からの一部厚生年金受給の権利は持っている。 しかし、57歳なので、受給開始まであと4年ある。 そこまで生きなければ... 続きをみる

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  • 公園にいると気持ちがいい

    心が落ち着く場所として、図書館がある。 人がいっぱいいるが、音がしない空間。 静かで瞑想しているのと近い感覚がある。 人がたくさんいるので、寂しくもない。 私は時々図書館へ行き、時間を過ごす。 図書館よりもっと心が落ち着き、気持ちが踊る場所がある。 それは、公園だ。 時々、近くの公園のベンチに座り... 続きをみる

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  • 体の中に妻がいる

    7日から15日の間の3つの出来事、 これらは普通に考えると、それぞれが個別のことで関連性はない。 しかし、私は関連付けたいと思っている。 3つの点が、妻という1つの面の上に乗っかっていると考えたい。 一つ目 洗濯機の故障 7日の昼、洗濯しようと思い電源ボタンを押した。 洗濯機の電源は入るのだがスタ... 続きをみる

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  • 地震が来る前に、妻はいなくなった

    ここ数日、震災特集番組をどの局でもやっている。 3月11日の震災から8年、毎年この時期に、特集番組が組まれる。 愛する人を失った人がたくさん登場する。 以前はチャンネルを変えて違う種の番組を見ることが多かった。 自分とは少し離れた出来事のような感覚があったと思う。 今はチャンネルを変えないで最後ま... 続きをみる

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  • 今回、夢に登場した妻は、今までと少し違う

    妻の頭の形は卵のようにどこにも角がなく、 感心するくらいきれいで素直な感じの頭だった。 寝ながら抱き合って頭を撫でている時そう感じた。 それに対して、私の頭は後部の左右上部が少し尖っていて、 きれいな形ではない。 きれいな心は頭の形にも現れて来るものなのかなあと 感心しながら妻の頭を撫でていた。 ... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑩

    6月22日、主治医が訪れた。いつものようにまず血圧を計る。 120/60 体重は39.9 血圧はいいが、体重が気にかかる。 妻の要望で薬を1日2錠から3錠に増やすことになった。 その後、処方箋を持って痛み止め薬を受け取るため、 調剤薬局へ二人で向かった。 今回で3回目になる。 その往復10分程を、... 続きをみる

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  • ”かぐや姫“ は 月へ戻って行った

    私が結婚したのは38歳の時。 世間的には、かなり遅い部類に入る。 それまで結婚の機会はなかったわけではない 会社の先輩が紹介してくれたこともあるし テニスをやっていたこともあり、友達として 何人かと付き合ったこともある。 見合いも数回経験した。 特に28,29歳の時は、帰省する度に親が見合いをセッ... 続きをみる

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  • 夫婦同時にあの世に行くことが、一番いいのでは

    妻をボクシングの選手に例えると、 11ラウンドまですべてポイントで負けていても、 最終の12ラウンドで相手をノックアウトする選手だと思っている。 つまり、他の人から見るとはっきりした欠点を11個持っているが、 私にとっては、 その欠点を全て一掃する素晴らしいものを1つ持っている人だということだ。 ... 続きをみる

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  • スーパーでの買い物は涙腺が緩む

    今日アルバイトの帰りに夕食を確保するためにスーパーに立ち寄った。 18時を過ぎていたので、値引きシールがいくつか貼られていた。 1割引、2割引が多い。 肉のコーナー、その後魚コーナー、寿司のコーナーを見て廻った。 土日に比べて少し高いように感じた。 時々買うパック寿司のコーナーで商品を見定めている... 続きをみる

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  • あの世で妻に出会う「第4ステージ」に向けて

    妻と私の繋がりは4つのステージに分けられる。 第1ステージ 妻が生まれ、二人がこの世に存在することになるが、        お互い相手を知らない時期。        32年間 第2ステージ 妻と出会ってから、この世で一緒に過ごした        25年間。 第3ステージ 妻はあの世に行き、私がこの... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑨

    6月19日、私は妻には内緒で、免疫細胞療法の無料セミナーへ出かけた。 妻は一度決めたらぶれることのない人で、 痛み止めだけを服薬しながら静かに亡くなることを決めている。 私がこういう所に行くことは妻の選択を揺さぶることになり、 妻が激怒することは明かだからだ。 そういうことなのに、なぜそのようなセ... 続きをみる

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  • 妻との海外旅行(がん進行中だったとは)

    妻と行った海外旅行は 22年勤めた会社の次に、5年間勤めた会社を辞めるまでの間 有給の一部を使って 2004年8月に「香港」 最後に勤めた会社を辞めた後、 2016年2月に「イタリア」 2017年2月に「ナイアガラの滝・ニューヨーク」 の3回だ。 ちなみに新婚旅行は、妻から飛行機がダメだと聞いたこ... 続きをみる

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  • 妻のコメントに癒やされる毎日だった

    妻は型にはまらない人が好きだった。 政治家がよく口にする「国民のため」、「命をかけて」など、 同じような口調で同じ言葉を繰り返して使っているのを見ると 辛口コメントが出た。 さらっとコメントした後は自分の言ったことは忘れて、 頭の中は別のことを考えている風だった。 私は、ボクシングの世界タイトル戦... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑧

    6月12日、義母から電話がかかってきて、泣いていたと妻から聞いた。 夜には、2人の義姉の上の姉から私宛に電話がかかってきて、 妻の容態を聞いてきた。 トイレの回数はいまだに多いが、生活は今までと変わらずに送っていると私は答えた。 夜、妻との会話で「○○先生(主治医)が来たとき、妻を踏んでしまって死... 続きをみる

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  • 犬が大好きだった妻

    1月28日 外を歩いている時、男性のお年寄りが連れた犬とすれ違いざま、 犬が私にすり寄ってきた。 男性は「こらこら」と笑いながら犬を制止しようとした。 しかし、犬はそれでも私に近づこうとしてくる。 私は犬の頭を撫でた後、その場を離れた。 そして、後ろを振り返ると、その犬はこちらを向いてじっと私を見... 続きをみる

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  • 見えるけど本物ではない。本物だけれど見えない。

    1月20日、父親の四十九日および納骨のため、 空港に向かうための地下鉄に乗った。 向かいの列の斜め前に、キャリーバッグを横に据えた女性が座っていた。 朝早いので、向かいの列の座席に座っていたのは彼女だけだった。 ちらっと顔を見ると、私の2歳年上の田舎にいる姉に似ていた。 下を向いていたので、はっき... 続きをみる

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  • 「妻の研究」を、生きる目的の一つにしたい

    昨日、父の四十九日で帰省するため、朝6時に家を出た。 まだ薄暗く、人の姿はない。 これは以前、妻との日帰りバス旅行の時に 何度も経験した光景だ。 その時を思い出し、急に寂しさがこみ上げて来た。 みぞおちの下から心臓の上あたりの胸中を嫌な風が吹く感じだ。 妻はこの時だけは、ものすごく早く駅に向かって... 続きをみる

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  • がんになるのが、もう少し後だったら

    日曜日に、「夢のメディア神殿2019」という番組を見た。 抗がん剤が効かなかった人がゲノム医療の治験を受けたことで、 大腸がんが小さくなった事例の紹介をしていた。 遺伝子のキズに対し、乳がんの薬が効くことで、 大腸がんが小さくなったという内容だった。 従来のがんの薬物治療のような臓器別の薬の投与で... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑦

    6月7日、私がアルバイトで出かけている時、妻に義母から電話が入った その会話内容を妻は私に話した。 「○○さん(私にこと)が全部背負うことはない。ひとりで何もかもやるのは大変だ。 私達も看護を手伝うから」と義母が妻に話したのに対して、 妻は「うちはそのようなシステム (主人がひとりでやるシステム)... 続きをみる

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  • 今日は嬉しいことがあった

    外から帰って来て、いつもの位置にバッグを置いた。 すると、その隣の台の上に置いてあるポケットアルバムが目に入った。 何気なくそれを開くと、結婚式の披露宴の時の写真が入っていた。 私と妻が写っているものは1枚も無く、 式に参列した人達が写ったものを集めたものだった。 今日、義姉宛ての寒中見舞いはがき... 続きをみる

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  • 今年の 妻宛の 年賀状 3枚

    去年の妻宛の年賀状は5枚。(この時、妻は既に亡くなっている) 妻が亡くなった事を、私はその人達に連絡していない そして今年、妻宛の年賀状が3枚来た。 友人3枚。  その中で、去年まで毎年来ていた年賀状で、今年は来なかった 1通の年賀状に気がついた。 その差出人は、妻の高校の同級生で、卒業後も妻が数... 続きをみる

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  • 入手不可能なものを求めることはばかげたことか?

    以前ほしかったものは、生死にかかわること以外のお金、 時間、健康、人からの評価 今は、全てが必要ないものとなった。 今、欲しいものは3つ思いつく。 一つ目 「タイムマシン」  タイムマシンがあれば、それに乗って、6年前に戻ることができる そこで健康診断に行こうとしない妻を説得する機会を得ることが出... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑥

    6月1日、在宅医院の先生が 男性のヘルパーといっしょに初めて訪れた。 血圧を測って、問診をして、約15分で終わった。 痛みを抑える            MSコンチン錠10mg  気分を落ち着かせる 吐き気を抑える ノバミン錠5mg 肛門部の炎症を抑える        ネリプロクト軟膏  が処... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ⑤

    妻は、自分が癌になったことを、友達だけでなく自分の母や姉に対しても 知らせないでほしいと私に言った。 妻の考えを尊重していこうと決めていたのだが、 義母や義姉達だけには伝えないといけないだろうと判断、 妻の2人の姉のうち、ひとりの姉に 妻が癌の告知を受け余命1年であることを伝えた。 その姉から義母... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ④

    妻と別々に寝ている時期、妻は「蝉がいつも同じ時間に鳴き出すのよ」と言っていた。 妻の部屋の窓からは大きな木が見え、そこから蝉の鳴き声が聞こえる。 5月27日、いっしょに寝ていて夜明け前、蝉が鳴き始めた。 妻が言っていた時間ぴったりの4時半だ。 妻は「蝉さん、目覚ましが無いのにえらいね。」と可愛くつ... 続きをみる

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  • 3年連続 喪中はがきを出すことになった

    2016年11月の母親(86歳)、2017年10月の妻(57歳)に続いて、 今度は、2018年12月父親(93歳) が亡くなった。 10日の朝7時に田舎の弟より電話がかかってきた。 父がそろそろだと言う。 現在父が入院している病院に、 姉と一緒に来ているとのこと。 すぐに病院に向かうことにして、旅... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ③

    5月24日、私は訪問看護ステーションに行き、 妻の末期癌のことを伝え今後の看護について相談した。 相談中、何度か涙が出そうになったがぐっとこらえて踏みとどまった。 看護が必要になった時に連絡するということで相談を終えた。 5月25日、夜、ふたりでベッドに並んで埋葬方法について話をした。 妻は散骨を... 続きをみる

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  • 癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ②

    前日、余命1年の告知受けたことを妻から伝えられ、 5月24日午前、今後の治療の方向性を決めるため ふたりでクリニックに行き医師に会った。 前日先生が妻から聞いた内容として、 奥さんは、数年前に膵臓癌の手術を行いその後亡くなった父親の病院での生活を見ており、手術は希望しないと言われていると、私に話し... 続きをみる

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  • 久しぶりに涙が出た

    今日は2人の老人を見た 夕方、マルエツに行き、みかんの箱売り、トマトの小箱、バナナ、たまご、辛子明太子等、たくさん買いだめをした。 私が品物を抱えて自転車に近づいた時、 70代後半に見える警備員がさっと近づいてきて にこにこして、積み込みを手際よく手伝ってくれた。 そして私が自転車をこぎ始めるまで... 続きをみる

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  • 癌 告知 から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ①

    2017年5月20日、血便があり 妻は近くのクリニックを受診した。 ここ5年間健康診断を全く受診しようとしなかったが、 お腹があまりに痛いので 検査受診したようだ。 2ヶ月前にトイレが近くなっていたが、 大腸炎で、その時は、治るだろうと思っていたとのこと。 5月22日、私の部屋に来て、 明日検査結... 続きをみる

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  • 妻の夢

    11月16日、妻の夢を見た。 いつも時間が経つと内容を忘れてしまうので 起きてすぐに内容をメモした。 妻と私は森の中を, 手をつないで歩いている。 妻がいなくなる。 私は慌てる。 一旦家に帰る。 なぜか義兄が隣に住んでいる。 ちゃんと見ていないとだめじゃないかと私を叱る。 家の前にレストランがあり... 続きをみる

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  • 妻との不思議な繋がり

    妻と私には多くの偶然があった。 私は32歳の時、転勤で大阪から東京に移ってきた。 そして、駅の南口からメイン道路を南へ8分ほど歩いたところの アパートに住み始めた。 その頃、妻は、同じ駅の南口を出てメイン道路を南へ10分程歩いた所の マンションに家族で住んでいた。 ここに住んでいる間はお互いに知ら... 続きをみる

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  • 私の妻 ①

    私の妻は、概ね「お姫様」のようであり、時々「モンスター」になる人であった。 お姫様のような人はだいたいお姫様であり、モンスターのような人はだいたい モンスターである。 妻は両方を持っているあまり出会うことのない珍しい人であった。 あまり人と交流することがない人だったため、周りから影響を受けず 独自... 続きをみる

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  • 妻がいないこと とは

    夜お菓子が家の中に無いと余計に食べたくなる。 たくさん置いてあって、いつでも食べられると思うと 安心感から、食べなくてもよいという気持ちが起こって来る。 だから、食べないために、お菓子を余分に買い置きしておく というようなことを以前やっていた。 妻が居ないために起こる寂しさは、 そのような感情の性... 続きをみる

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  • 妻と私、どちらが先に亡くなればよかったのか

    妻は私より先に旅立った。 ずっと私の方が先だと思っていた。 私は、4年ほど前、空腹時血糖値が140になり糖尿病と判定された。 8月に受けた健康診断では116に下がった。 それでも、まだ糖尿病予備軍の数値である。 妻は、体に良くないものばかり食べていたが、体重も若い時と変わらず 内臓が強い家系なのか... 続きをみる

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  • 生前、妻が行きたがった動物園と遊園地

    休日、二人で出かける場所を決める時、 妻が行きたがった場所として動物園と遊園地がある。 自分はそんなところは退屈だと思っていたが 妻が希望するならと思い、付き合っていた。 大人二人がそういう所へ行くというのは、 たまに行くことは特におかしいことではないと思うが 何度もそういう所へ行くことの提案をし... 続きをみる

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  • 供養とはどういうもの?

    妻が亡くなって1年1ヶ月が過ぎた。 遺骨は妻の希望通り、手元供養として、 そのまま自宅に置いてある。 お墓に納骨するよりも、毎日24時間 妻が家の中に居るような感覚があり 安らぎとなっている。 お墓に納骨しないと成仏しない ということも聞いたことがあるが、 故人の思いに添った形にするのが 本当の供... 続きをみる

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  •  在宅介護

    妻は何をするにもお公家さんのような動きで、 今の時代ではゆっくりすぎる人だった。 不器用で要領も悪い人だった。 がん告知後、妻は迷わず在宅介護を選択した。 集団的な対応をされる病院を選ばないことは、 妻の性格から予想された。 ある調査では、終末期に在宅介護を希望する人は71%だが、 実際に自宅で亡... 続きをみる

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  • 妻と一緒に見たテレビ番組

    毎週または隔週水曜日に放送されるテレビ東京の「家について行っていいですか」 を私はいつものようにセミダブルのベッドに横たわって見た。 この番組は妻がガンの告知前には見たことがなかった。 イメージとして、バラエティーで芸人が登場して 面白おかしく見せる番組だと思っていた。 なぜ見るようになったかと言... 続きをみる

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  • ここにいるだけで価値があるんだよ

    妻を亡くして、命・死・ガン・生きづらさ  について考えることが多くなった。 去年5月妻に大腸ガンの告知があったが 妻はその5年前から健康診断を受診しなくなっていた。 区の検診で無料なので私は毎年受診していた。 2人とも10月生まれなので8月頃案内が届く。 妻が受診しなくなったのを知っていたので 受... 続きをみる

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  • 毎日、目的のない行為が続く

    朝起きて、「ああ一人なんだ」と現状を再確認した後、 妻の遺骨に手を合わせ、朝の挨拶を行う。 そこから約1時間半続く気持ちの悪い感覚に 耐えることから一日が始まる。 朝は、喪失感に耐える免疫がまだ用意されていない。 妻が生きている時の私の行為は、妻のためが90%、 自分のためが10%くらいの割合だっ... 続きをみる

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  • 10月19日、妻の59歳の誕生日

    誕生日にはいつもショートケーキを5、6個買って妻に渡していた。 「僕はいらないから全部食べてね」と言って渡すのだが、 少しして、妻は私の部屋に入ってきて 何も言わずにケーキを1個置いて自分の部屋に戻って行くのが、 いつものパターンだった。 今年も買ってきたショートケーキを妻の遺骨の前に置いた。 妻... 続きをみる

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  • 喪失感・後悔・心配

    妻が亡くなって、喪失感・後悔・心配の雨が降り注ぐ中で 私は毎日を生きている。 妻が亡くなる前にも、嫌なことが続いたり、どん底感を味わう事が続いたり、 仕事がうまくいかなかったりすることは、何度もあった。 しかし、今感じている喪失感は、それらとは全く別物だということが、 自分が現在の環境に放り出され... 続きをみる

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  • 見つからなかったリモコンが見つかった

    10月11日のブログで テレビのリモコンが見つからなくなり、妻の仕業ではないかと書いた。 14日、洗濯しようと思い、かごから洗濯物を取り出していたら、中からリモコンが見つかった。なぜこんな所で見つかったのか不思議だ。 結婚当初、二人はセミダブルベッドでいっしょに寝ていた。 妻は夜11時前に寝ること... 続きをみる

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  • 優しさの在庫がどんどん貯まって行く

    妻を亡くしてからは優しさの需要と供給のバランスが崩れ、在庫がどんどん増えていく。 優しさの大量受け入れ先である妻がいなくなったためだ。 妻は無意識のうちに100パーセント優しくしたくなる対象だった。 人に優しくした後は、なんともいえない心地よさが残る。だから人はその心地よさを得るため人に優しくする... 続きをみる

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  • もしかして、妻の魂があるかもしれない

    10月9日に不思議なことが2回起こった。 まず1回目、 朝起きてテレビを見ようとしてリモコンを探すが見つからない。 この部屋の中のどこかにあるはずなのだが、どうしても見つからない。 狭い部屋なので置いてある場所は限られており、見つからないのが不思議だ。 諦めてチャンネル変更をその都度テレビ本体のボ... 続きをみる

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  • 義姉から花が届く

    妻の一周忌である10月6日に、義姉から花が届いた。お礼の電話を入れようとしたが、その時義姉は電話に出なかったが、翌日、着信を見て電話が来た。 高齢の男性の孤独死が増えていることで、一人になった私を心配してくれてるようだった。いい人が現れたら再婚を考えてもいいのではという話もされた。 ただ今は妻のこ... 続きをみる

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  • 妻が亡くなって1年が過ぎました

    2017年10月6日、午前中いつものように看護師のおむつ交換の後、私はベッドの上で妻の横に寄り添っていた。 しかし、夕方うとうとして寝てしまった。1時間ほどして目が覚め、横にいる妻を見た。 もしかして息をしていないのでは。耳を妻の口元に近づけて確認すると息をしていないことがはっきりした。 主治医か... 続きをみる

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